英語は語順が大事だと理解する。
I gave Jimmy a chocolate.
主語 動詞 目的語(に)目的語(を)
私はジミーにチョコレートをあげた。
ジミーに私はチョコレートをあげた。
私はチョコレートをジミーにあげた。
私はジミーにあげた、チョコレートを。
日本語との大きな違いの一つです。英語には日本語の格助詞(が、に、は、を...)などがないので、文の位置で語句の役割を持たせています。
上の文が以下のようになると
I gave a chocolate Jimmy.
私はチョコレートにジミーをあげた。
すごく変な意味になってしまいますね。 .
例文
What small happiness I had in the life I owe completely to my family, Joan Robinson.
日本語訳に必要な要素
単語がわかる段階
- small happiness ささやかな幸せ
- life 生活、人生
- completely 完全に
- owe a to b aはbのおかげ
- family 家族
What small happiness I had in the life I owe completely to my family, Joan Robinson.
なに ささやかな幸せ 私持った 人生で 私 おかげ 完全に 私の家族 ジョアンロビンソン
文法がわかる段階
- What + 名詞 この文では、「どんな〜でも」
- small happiness I had =small happiness that I had 関係代名詞の省略
- 関係代名詞の知識
- owe a to b a が定位置になく前にある
- my family, Joan Robinson 同格のコンマ
この段階で日本語訳の解答に至ります。
私が人生の中で持ったどんなささやかな幸せも、完全に私の家族ジョアンロビンソンのおかげです。
単語と文法合わせて10個の要素が必要とされています。
この10個がジグソーパズルのピースのように働き、すべて合わさった状態で解答に至ります。逆に英文解釈できないのは、どれかのピースが欠落しているからです。
(ピースが完全でなくても推理することで解答できるケースは後述します)
だからわからない場合、何かの要素が足りないんだと思って、欠けている要素を探せばいいのです。
大事なのは、なんとなくわからないのではなく、何かの要素が欠けているからわからないと自覚することです。
そうすれば難しい問題がとけなくても、「要素が欠けているからわからないんだ。要素を満たせば解ける」という気持ちになり、苦手意識克服につながります。
学習能力の変化に必要な重要要素とは 応用できる知識
ただ、英語が苦手な人の場合、欠けている要素を探すこともままならないかもしれません。そこで重要になってくるのは、英語という言葉とはどういうものなのかという理解です。それが冒頭で言った
英語は語順が大事だと理解する
例文で扱った文法事項で最も重要だったのは owe a to b a が前置されている ことでした。この知識がなくても、語順を意識できていれば、a の部分が欠損していることに気づきます。それでどこにあるのかを探せばいいとわかるようになります。
これが学習能力の変化の表れです。
語順が意識できるようになると、様々な応用が効くようになり、苦手意識が解消されます。例えば文の中で倒置がされている場合、それに気づくようになります。
まとめ
英語を学習する場合、単語や文法などいくつもの複合要素の理解が不可欠です。
それらの要素を吸収しようとする場合、英語の本質的な事項の理解をまずしてください。その一つが「語順が大事」です。それが意識できるようになると、骨格に肉付けするような感覚でどんどん知識が吸収できるようになります。
すなわち、上位の要素を理解することで下位の要素を体系的に習得できるようになり効率の良い学習を促します。